「パーソナルジムが気になるけれど、自分に向いているのだろうか」

そんな疑問を持って調べると、「初心者」「運動が苦手な人」「一人では続かない人」など、さまざまな“向いている人”が紹介されています。

しかし、続くジムガイド編集部では、人のタイプだけでパーソナルジムへの向き・不向きを決める必要はないと考えています。

大切なのは、自分が何を支援してほしいのかと、パーソナルジムが実際に提供しているサービスが合っているかを見ることです。

この記事では、パーソナルジムを選ぶべき人を一方的に決めるのではなく、

自分にはどんな支援が必要か

→ パーソナルでその支援を受けられるか

→ 普通のジムなどでも十分か

→ まだ分からなければ何を確認すればよいか

という順番で考えていきます。

最終的に「普通のジムなどを選ぶ」という結論になっても問題ありません。

自分に合った選択をするための判断材料として使ってください。

パーソナルジムで相談したいイクゾーが、運動メニューではなく曜日ごとのウェアを記した予定表を見せる。マイカが「服の予定表」とツッコむ4コマ漫画。
目次 [ close ]
  1. パーソナルジムが向いているかは「人のタイプ」だけでは決められない
  2. まず確認したいのは「自分は何を支援してほしいのか」
    1. 運動内容を自分だけで決めにくい
    2. フォームや器具の使い方を直接確認したい
    3. 目的に合わせて運動内容を相談したい
    4. 日時が決まっている方が取り組みやすいと感じる
    5. 一人で運動するより、誰かと相談しながら進めたい
  3. パーソナルジムでは実際にどんな支援を受けられる?
    1. マンツーマン等の個別指導
    2. カウンセリングや目的に応じたメニュー提案
    3. 予約して利用する仕組み
  4. パーソナルジムを検討する意味がありそうなのはこんな場合
    1. 自分だけでは決めにくい運動内容を相談したい
    2. フォームや器具の使い方を直接確認してほしい
    3. 目的や状況を相談しながら運動内容を考えたい
    4. 日時を決めて利用する方式が自分に合っている
    5. 個別支援に料金を払う価値を感じる
  5. 逆に、パーソナルジムを継続利用しなくてもよさそうなのは?
    1. 自分で運動内容を組み立てられる
    2. 継続的なフォーム確認や個別指導を必要としていない
    3. 予約より自分の好きな時間に運動したい
    4. 個別支援への料金負担が自分の目的に合わない
    5. ジム以外の運動の方が自分には合っている
  6. 「自信がないからパーソナル向き」とは限らない
  7. 普通のジムが続かなかった人は「向き不向き」より前回の理由を確認する
  8. まだ分からないなら、体験・相談で「自分との相性」を確認する
    1. 体験・相談は「契約するため」だけの場ではない
    2. 確認したいポイント
  9. パーソナルが合いそうなら、そこで初めて具体的なジムを比較する
  10. まとめ|「どんな人か」より「どんな支援が必要か」で考える
  11. 参考資料・出典
    1. R1|身体活動に関する自己効力感への介入を検討したレビュー
    2. R2|身体活動に関する自己効力感の変化を検討したレビュー
    3. R3|身体活動に対するplanning interventionを検討したレビュー
    4. R4|高齢者の社会的支援と身体活動との関連を検討したレビュー
    5. R5|身体活動・運動について個人差を踏まえる公的ガイド
    6. サービス実態確認資料

パーソナルジムが向いているかは「人のタイプ」だけでは決められない

「運動初心者だからパーソナルジム」「自己管理が得意だから普通のジム」と単純に分けることはできません。

自分に必要な支援とパーソナルジムで受けられるサポートの相性を考える図解

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」でも、身体活動・運動は個人差を踏まえ、強度や量を調整し、可能なものから取り組むという考え方が示されています。

これはパーソナルジムを推奨するものではありません。

むしろ、年齢や運動経験といった一つの属性だけではなく、自分の状態や目的に合わせて運動の方法を考えることが大切だと捉えるとよいでしょう。

そこで「自分はパーソナルジム向きか?」と考える前に、まず確認したいことがあります。

自分は、運動をするうえで何を支援してほしいのでしょうか。

まず確認したいのは「自分は何を支援してほしいのか」

ここではまだ、「当てはまったからパーソナル向き」と判断しません。

自分でできることと、誰かに支援してほしいことを整理してみましょう。

運動内容を自分だけで決めにくい

ジムへ行っても、「何から始めればいい?」「どの種目をどのくらいやればいい?」と迷う人もいます。

一方、自分で運動内容を調べ、組み立てられる人もいます。

重要なのは初心者か経験者かではなく、運動内容を自分で決めたいのか、それとも相談しながら決めたいのかです。

フォームや器具の使い方を直接確認したい

動画や説明を見れば自分で進められる人もいれば、「実際に動いているところを見てもらいたい」と考える人もいるでしょう。

フォームや器具の使い方を直接確認してほしいこと自体は、個別指導を検討する理由の一つになります。

ただし、トレーナーが付けば必ず正しいフォームになる、ケガを防げる、という意味ではありません。

目的に合わせて運動内容を相談したい

「体力をつけたい」「運動不足を解消したい」など、運動する目的も人によって異なります。

自分で計画を立てて進めたい人もいれば、現在の状況や目的について相談しながら運動内容を考えたい人もいます。

ここでも見るべきなのは、個別に相談できる環境を自分が必要としているかです。

日時が決まっている方が取り組みやすいと感じる

好きな時間に行ける方が気楽な人もいれば、あらかじめ予定を決めた方が動きやすいと感じる人もいます。

身体活動については、「いつ、どこで、どのように行うか」といった行動計画を具体化する介入について研究されています(Peng et al., 2022)。

ただし、研究上のaction planning(行動計画)と、パーソナルジムの予約制は同じものではありません。

したがって、「予約制だから運動が習慣になる」「予約すれば続く」とはいえません。

ここでは単純に、予定を決めて利用する仕組みが自分の生活に合うかを考えます。

一人で運動するより、誰かと相談しながら進めたい

身体活動と社会的支援との関係も研究されています。

たとえば複数の研究を一定の基準で整理したシステマティックレビューでは、60歳超の健康な高齢者を対象に、社会的支援と身体活動との関連が検討されています。

ただし、この研究を一般成人へそのまま当てはめることはできません。また、研究上の「社会的支援」をパーソナルトレーナーと同一視することもできません。

「トレーナーがいれば続く」という話ではなく、ここで考えたいのは、自分自身が誰かと相談しながら運動したいと思っているかです。

ジムで自分に必要な支援を5つの悩みから整理するイラスト

パーソナルジムでは実際にどんな支援を受けられる?

必要としている支援が見えてきたら、次はパーソナルジム側を見ます。

パーソナルジムといってもサービス内容は一律ではありませんが、公式情報を見ると、マンツーマン等の指導やカウンセリング、利用者に応じたメニュー提案、予約による利用などを掲げている事業者があります。

ここで重要なのは、サービスがあることと、そのサービスによって成果が保証されることは別だという点です。

マンツーマン等の個別指導

トレーナーから個別に指導を受けられることは、パーソナルジムの代表的なサービスの一つです。

フォームなどを直接確認してほしい人にとっては、検討材料になります。

ただし、マンツーマンだから普通のジムより効果が高い、とまではいえません。

カウンセリングや目的に応じたメニュー提案

事前に目的や生活状況などを聞き取り、その内容を踏まえてトレーニング内容を提案すると案内しているジムもあります。

「自分だけで運動内容を決めるより相談したい」というニーズとは照合できます。

一方、個別メニューであること自体が「最適」「必ず成果が出る」ことを意味するわけではありません。

予約して利用する仕組み

予約した日時にトレーニングを受ける方式を採用しているパーソナルジムもあります。

予定が決まっている方が利用しやすい人には選択肢になりますが、予約制そのものに運動継続を保証する効果があるとは扱いません。

パーソナルジムでトレーナーと利用者がトレーニング内容を相談している様子

パーソナルジムを検討する意味がありそうなのはこんな場合

ここまでで、自分が支援してほしいことと実際のサービスの両方を確認しました。

ここで初めて両者を照らし合わせます。

自分だけでは決めにくい運動内容を相談したい

運動内容を自分だけで決めることに不安があり、個別に相談したい。

その支援を実際に提供しているジムなら、パーソナルを検討する理由になります。

これは「初心者だから向いている」という意味ではありません。

フォームや器具の使い方を直接確認してほしい

自分だけで確認するより、トレーナーから直接指導を受けたいという希望があるなら、マンツーマン等の指導サービスは候補になります。

ただし、「パーソナルなら必ず正しいフォームになる」と考えるのではなく、自分が求めている支援方法と一致するかで判断します。

目的や状況を相談しながら運動内容を考えたい

運動内容を自分だけで決めるのではなく、目的や現在の状況について継続的に相談したい人もいます。

その場合は、「個別化された方が効果が高いから」ではなく、相談しながら進めるサービスそのものを自分が必要としているかを考えます。

日時を決めて利用する方式が自分に合っている

予約が負担になる人もいれば、予定を先に決める方が生活に組み込みやすい人もいます。

大切なのは「予約制なら続くか」ではなく、予約型の利用方法が自分の生活に合っているかです。

個別支援に料金を払う価値を感じる

パーソナルジムを考えるうえでは、支援内容だけでなく料金も無視できません。

「自分が必要としている個別支援に、この料金を払いたいと思えるか」という視点で考えます。

高い料金を払えば本気になれる、という話ではありません。

料金とサービスの関係を詳しく確認したい場合は、記事「パーソナルジムはなぜ高い?」で整理しています。

逆に、パーソナルジムを継続利用しなくてもよさそうなのは?

「向いていない人」という言葉から、運動能力や性格に問題がある人を想像する必要はありません。

ここでいうのは、現在の目的を達成するために、継続的な個別支援をそれほど必要としていない可能性がある人です。

自分で運動内容を組み立てられる

自分の目的に応じて運動内容を考えられ、特に相談する必要を感じていないなら、継続的な個別指導は必須ではないかもしれません。

継続的なフォーム確認や個別指導を必要としていない

器具の使い方などを理解しており、一人で運動することに特に不安がない場合もあります。

それは「パーソナルに向いていない」というより、現在必要としているサービスが別にあると考える方が自然です。

予約より自分の好きな時間に運動したい

仕事や家庭の予定が変わりやすく、「空いた時間に自由に運動したい」という人には、予約で時間を固定することがかえって負担になる場合があります。

個別支援への料金負担が自分の目的に合わない

必要としているのが「運動できる場所や器具」で、継続的な個別指導までは求めていないのであれば、その支援に料金を払う必要性は低いかもしれません。

ジム以外の運動の方が自分には合っている

運動する場所はジムだけではありません。

ウォーキング、ランニング、自宅での運動、スポーツなど、自分が取り組みやすい方法がほかにあるなら、それも選択肢です。

パーソナルジムと普通のジムのサービスの違いから整理したい場合は、記事「パーソナルジムと普通のジムの違い」も参考にしてください。

「自信がないからパーソナル向き」とは限らない

「運動に自信がないから、パーソナルジムの方が向いているのでは?」と考える人もいるでしょう。

身体活動の研究では、運動に関する自己効力感も研究対象になっています。

Ashford et al.(2010)やTang et al.(2019)では、身体活動に関する自己効力感への介入や、その変化について検討されています。

ただし、研究で自己効力感が扱われているからといって、

自信がない

→ トレーナーが必要

→ パーソナルジム向き

とは導けません。

したがって、「自信があるかないか」で向き・不向きを決めるのではなく、具体的に何を支援してほしいのかまで分けて考えることが大切です。

普通のジムが続かなかった人は「向き不向き」より前回の理由を確認する

以前、普通のジムに通ったものの続かなかった経験がある人もいるでしょう。

しかし、

普通のジムが続かなかった

= パーソナルジム向き

とは限りません。

立地が合わなかったのか、通う頻度に無理があったのか、運動内容が分からなかったのかなど、理由によって次に変えるべき条件は違います。

過去に普通のジムが続かなかった理由から整理したい場合は、記事「普通のジムが続かなかった人にパーソナルジムは向いている?」で詳しく確認してください。

自分に必要な支援とパーソナルジムで受けられる支援を照らし合わせる判断マップ

まだ分からないなら、体験・相談で「自分との相性」を確認する

ここまで考えても、「個別指導は気になる。でも本当に自分に必要なのかは分からない」という人もいるでしょう。

その場合は、今すぐ「パーソナルにする/しない」を決める必要はありません。

体験トレーニングやカウンセリングを用意しているパーソナルジムもあります。

体験・相談は「契約するため」だけの場ではない

続くジムガイド編集部では、体験や相談を、自分が必要としている支援と実際のサービスが合うか確かめる機会として使う方法もあると考えています。

体験・相談の利用条件や、その後の契約条件は事業者ごとに確認しましょう。

また、体験すれば必ず「自分に向いているか」が分かるわけでもありません。

確認したいポイント

体験や相談では、たとえば次の点を確認できます。

  • 自分が必要としている指導を受けられそうか
  • 説明やコミュニケーションが自分に合いそうか
  • 予約方法や利用時間が生活に合うか
  • 個別支援と料金のバランスに納得できるか
  • 継続的にこのサービスを利用したいと思えるか

これは診断テストではありません。

「5個中4個ならパーソナル向き」などと採点せず、一つずつ自分に必要か考えるための確認材料として使います。

パーソナルが合いそうなら、そこで初めて具体的なジムを比較する

ここまで確認して、「自分が必要としている支援と、パーソナルジムのサービスが合いそうだ」と判断できたら、そこで初めて具体的なジムを比較する段階です。

料金、通いやすさ、指導内容、予約方法などを比較して、自分の条件に合う候補を絞ります。

具体的な候補を探したい場合は、記事「おすすめパーソナルジム10選」へ進んでください。

一方、まだ必要性が分からないなら、急いで比較記事へ進む必要はありません。

まとめ|「どんな人か」より「どんな支援が必要か」で考える

パーソナルジムが向いているかを、「初心者だから」「意志が弱いから」「自己管理が苦手だから」といった人物分類だけで決める必要はありません。

最後に確認したいのは、次の順番です。

自分でできることは何か

↓

何を支援してほしいのか

↓

パーソナルジムはその支援を提供しているか

↓

その支援に料金を払う価値を感じるか

その結果、パーソナルジムを具体的に検討する。でも、普通のジムや別の運動方法を選ぶ。でも、まだ決めず、体験・相談で確認する。でも構いません。

大切なのは、「パーソナルジムに向いている人」という一般論に自分を当てはめることではなく、自分に必要な支援とサービスが合っているかを確認して選ぶことです。

これまで運動が続かなかったとしても、次も同じとは限りません。

大切なのは、自分に合った続け方を見つけること。ひとりで頑張りすぎず、必要なサポートも上手に借りながら、自分のペースで一歩ずつ。そんな運動との付き合い方が見つかれば、きっと毎日は少しずつ変わっていきますよ。

参考資料・出典

R1|身体活動に関する自己効力感への介入を検討したレビュー

Ashford S, Edmunds J, French DP. (2010).

“What is the best way to change self-efficacy to promote lifestyle and recreational physical activity? A systematic review with meta-analysis.”

British Journal of Health Psychology, 15(Pt 2), 265–288.

DOI: 10.1348/135910709X461752

R2|身体活動に関する自己効力感の変化を検討したレビュー

Tang MY, Smith DM, Mc Sharry J, Hann M, French DP. (2019).

“Behavior Change Techniques Associated With Changes in Postintervention and Maintained Changes in Self-Efficacy For Physical Activity: A Systematic Review With Meta-analysis.”

Annals of Behavioral Medicine, 53(9), 801–815.

DOI: 10.1093/abm/kay090

R3|身体活動に対するplanning interventionを検討したレビュー

Peng S, Othman AT, Yuan F, Liang J. (2022).

“The Effectiveness of Planning Interventions for Improving Physical Activity in the General Population: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials.”

International Journal of Environmental Research and Public Health, 19(12), 7337.

DOI: 10.3390/ijerph19127337

R4|高齢者の社会的支援と身体活動との関連を検討したレビュー

Smith GL, Banting L, Eime R, O’Sullivan G, van Uffelen JGZ. (2017).

“The association between social support and physical activity in older adults: a systematic review.”

International Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activity, 14, 56.

DOI: 10.1186/s12966-017-0509-8

R5|身体活動・運動について個人差を踏まえる公的ガイド

厚生労働省

「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」

サービス実態確認資料

RIZAP公式「プログラム」

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BEYOND公式「BEYONDについて」

※上記の事業者公式情報は、個別指導、カウンセリング、プログラム提案、体験等のサービスが実際に提供されていることを確認するために使用し、その効果を示す根拠としては使用しません。